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 ―お二人ともそもそも実家が理容室ですよね。

Fukushima(以下 F) うん。だから親父の理容師姿を見て育ったので、逆にならんとこ(笑)と思ってました。

Tokimoto(以下 T) 僕の実家は1階がお店、2階が住まいで“ただいまー”って店から入って2階にあがっていく環境で育ちました。

 ―庶民的というかどこの町でも必ずあって地域に根付いている理容室だったワケですよね。でも昭和から平成になって徐々に変わっていったんじゃないですか?

T, カリスマ美容師ブーム以降は、格好良くないとダメというようになってオシャレな人は美容室へ行くようになりましたね。

F, 美容師は格好良くて、理容師はおっちゃんでというイメージ。

 ―今現在理容業界に若い人は入ってきてるんですか?

F, 少ないですよ。学校でも専門クラスが無くなってるところもあります。

T, 2,3人しかいないとかね。カリスマ美容師ブーム以降、美容科のクラスはどんどん増えましたけど。

 ―そもそも美容(サロン)と理容(バーバー)は何が違うんでしょうか?

F, 技術でいうと、理容師はカミソリを使えて顔剃りできるとか。昔は、理容室は男性、美容室は女性っていう感じでしたよね。

T, 今は、男性も美容室に行くことに抵抗がありませんもんね。

 ―そうした中でも、理容師になったのはなぜですか?

F, ホントは美容師希望だったんですが、美容クラスの定員がいっぱいだったので、理容クラスでもいいかと(笑)。それでも授業は美容クラスに紛れ込んでましたけど。それで卒業することになった時、先輩の職場に見学に行ってそのまま就職しました。わりと好きにやらせてくれたので15年ほど勤めてから独立しました。

T, 僕は、子どもの頃から父親の姿を見ていて自然に理容師をやるもんだと思っていました。高校卒業後に大阪へ出て、理容室で働きながら通信で2年間勉強しました。父親が修業していた店があって、そこに最初は勤めて8~9年くらい働きました。その後ほかも見ようかなと2店舗ぐらい働いてから、独立にいたりました。

 ―独立をしようというのは、お二人とも最初から決めてました?

T, 父親が26歳で独立したので、僕も20代で絶対独立しようと思っていました。開店時は30歳でしたが、動き出したのは29歳だったので納得しています。

F, 僕は親父が亡くなったあと、10年くらい実家の店を閉めてたんです。周りから戻って店をやれと言われたのは20歳そこそこでしたが、そこからいろいろ経験を重ねて、やっぱりここでやろうと店をリフォームして新規に開業しました。

 ―かなりこだわったスタイルのバーバーだと思いますが、お客様からの反応はどうですか?

T, 僕の実感としては予想以上ですね。こんなに受け入れられるとは思わなかったんで。

 ―正直、ここまでやりきってお客様に受け入れられうかという心配はありましたよね。

T, 床をチェッカーフラッグにするだけでも勇気いりました。木のほうがいいのかなと。

F, 入ってもらってしまえば、お客様にとって床が白だろうが黒だろうが関係ないですけどね。

T, そうですね、入るのに勇気がいると思いますので。大工さんちょっと、やり過ぎだと思ってたんですか?

 ―違う違う、僕はやったらいいなと思ってましたよ。最初のヒアリングで、バーバーは美容室と違って一回お客さんがついたら離れないと聞いていたので。ただ、それまで時間もかかるし入りやすい店構えがいいのかなと。チェッカーフラッグで迷ってらしたので、グレーと白のほうがやさしいんじゃないですかと提案したんですよ。

T, 最後の最後まで悩みましたけど、思い切って黒と白にしてよかったです。

F, 僕は、古き良きアメリカというイメージで。ハーレーが好きなので店名にも取り入れて、あとは木を使ってもらって、ニューヨークのバーバーをイメージ。全体的に男っぽい雰囲気にしてもらったよね。

 ―ニューヨークテイストっていうのは、最初から頭にあったんですか?

T, 僕がアシスタントの時からありました。せっかくバーバーに就職したのに、まわりが美容師のほうがカッコイイっていう雰囲気でへこんでたんです。そんな頃に雑誌でみたニューヨークのバーバーの写真かっこよくて衝撃を受けました。これなら絶対にやっていけると確信したんです。アメリカンなバーバースタイル。ニューヨークにあるような。

 ―他に意識していたことはありますか?

F, 女の人はご遠慮ください、くらいのつもりで。

T, そうそう。ウチもメンズオンリーにしています。やっぱり女性が店内にいると入りにくいっていうお客様が多くいらっしゃいますので。

 ―お客様の世代は?

F, ウチは30代の同世代、上下10才ぐらいが多いですね。

T, ウチも自分の年齢プラスマイナス10才くらいがメインターゲットです。子どもさんが多いので、お母さんがそれを見て旦那さんを連れてきて頂いたりとか。

F, やっぱりお母さんの宣伝力はすごいです。子どもさんがうちで切って帰って、お父さんがそれを見ていいなといってくれると一番の宣伝ですよね。

T, 低料金の店も出てますからね、そちらに負けないように頑張らないと。

F, 値段を言われたらね、1回1000円じゃ、3回切れると言われてしまう。奥様が強いところでは、そう言われちゃうんですけど、でも施術にかけてる時間は3倍以上ですから!

 ―それでは最後にお二人の夢は?

T, とりあえず、理容師を目指す若い子がもっともっと増えほしい。それと若い世代にもっとバーバーの格好良さに気付いてもらって、理容師を憧れられる職業にしたいです。そうそう、アシスタントも募集中です!

F, ぼくは今のまま、おじいちゃんになるまでできたらなと。あと、若い人だけくるんじゃなくて、おじいちゃんにももっと来てほしい。孫にこんなカッコイイところに来てるんだと、それが続いていたら、いつかはそのお孫さんも来る。そこは昔の理容室のイメージのままやっていきたいですね。

 ―僕は、お二人のお店をつくらせてもらって、バーバーは最初にしっかりカッコイイものを作れば今の時代でも十分やっていけるということを証明できたなと思っています。

F, このお店で働いていると強い鎧を着ているような感じです。そこはもう感謝ですよね。店の雰囲気が手伝ってくれて、同じ発言しても三割増しに説得力があります。あとお客さんの仕上がりを写真にとってるんですけど、背景の雰囲気がいいから、ブログにも載せても見栄えがいいと喜ばれます。

T, 女性メインの美容室は集客するために広告や、5年に1回の改装がどうしても必要ですし波があります。でも男性のお客様メインのバーバーは失客がほとんどないので、最初にどれだけカッコイイお店が作れるかが重要だと思います。あと僕は理容室というよりも「バーバー」というイメージを強く展開させて行きたいと思っています。

F, 特に小中高生でおしゃれなサロンは恥ずかしいけどカッコイイバーバーなら気兼ねなく来られるみたいですから。もっとカッコイイ男の子を増やしたいですね。

 ―今回のお二人のお話で、理容師でやっていけるかなと迷ってる人は大いに背中を押されたことと思います。こんなお店で働きたいと思われた方はナインスへのお仕事の依頼お待ちしています!

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